試験問題と対話する [土木学会関係]
8/27,土木学会のHPに土木技術者資格(1級と上級)の今年の問題が
掲載されていました。
え?ミス!っと早とちりした私,試験は9月との思い込み。
試験は8/25だったようです。
ここで,いつものように,おことわり。
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当ブログの閲覧者の多くは,土木学会の認定土木技術者に関する情報に
期待されているものと思われます。
残念ながら,当ブログでは当該資格の合格指導的な内容を含まないため,
がっかりされている方も多いかもしれません。
キリ番のログや当ブログへの検索状況などを見てみれば,資格取得支援
に期待されていることがみてとれるものの,以前ご紹介した”宇宙飛行士の
選抜試験”に関する書籍に記載されていたことに感銘を受けた私としては
情報が遮断された中で自分の意見で勝負する資格があった方が”おもしろい”
のでは?との思慮もあり,過去問の紹介程度しかしていないこと,まずお断
りします。
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さて,本題。
”祝 復活!”というタイトルで昨年の問題をご紹介しましたが,今年も技術者Aは
登場しました。あいかわらず,技術者Aは悩んでいる。
試験を受けない方も,是非,技術者Aの悩みを聴いてください。深いです。
本資格の試験(上級)は,”共通問題”,”専門問題(主分野と副分野)”および”経験に
関わる課題”から構成されており,そのうち,”共通問題”に”技術者A”の悩みが2例
紹介されています。
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つぎに,専門問題(主分野)について。
昨年と同様に〔地盤・基礎〕と〔メンテナンス〕の問題は,1題のみなので選択の余地
はなし。〔鋼・コンクリ-ト〕も鋼で1問,コンクリ-トで1問ゆえ,実質は選択の余地が
ないのかも(両方に精通している方もおられますが・・・)。
残る資格分野の方々は,2題から6題の中から1題を選択可能。
ひらめくか否か。出題者との会話の時間。楽しめた人と苦しんだ人,いずれも
この試験を楽しめたのでは?。
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ちなみに,私が専門とする〔メンテナンス〕(主分野)の問題は,以下のとおり。
長期間の供用により劣化損傷等が生じた社会基盤施設については,更新するべきか,
補修補強等を行って継続使用すべきかの判断が求められる。更新と継続使用に関する
あなたの基本的な考え方を述べなさい。また,あなたが専門とする分野の施設を取り上
げて,更新か継続使用かの方針を検討するチ-ムのリ-ダ-の立場から,施設を安心
安全に使用するための方策をそれぞれの場合について述べなさい。
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私の脳みその図心に刺さる。良い問題だと思います。深い。
出題者と会話して,この問題を時間内に解いた人は上級です。
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試験では,この問題を1,000字以上1,500字以内で解答するのですが,筆記試験の
〔注意事項〕4.によれば,解答用紙は1枚につき表裏で合計2,000字詰めとのこと。
集中して解答した結果,1,500字を超過してしまうような方も・・・。
深い問題ゆえ,熱く解答してしまう恐れが・・・。
以前は,2,000字での解答だったので,解答用紙にその”なごり”でしょうか?
土木学会の”トラップ”なのでしょうか?
字数超過と体重超過,試験では前者に注意が必要,当然,私は後者に気をつけます。
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以下,以前に掲載した”祝 復活!!”の記事と重複しますが,再掲します。
本資格,技術士と比較して論じられる機会も多く,その大半が批判的な
ご意見の事が多い。
国家資格ではなく,技術士と重複するような内容ゆえのご批判と理解できるが,
ご紹介したように,試験問題自体は非常に良問で”おもしろい”のも事実。
時事ネタを取り入れての問題も多く,実務レベルで対応されている多くの
優秀な技術者の方々であれば,十分楽しめるのではと思います。
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合格指南書が発行される前に,是非,このおもしろさを実感されることを
オススメします。
きっと,技術士資格の黎明期も多くの技術者が楽しんだハズ。
今がチャンスかもしれません。
あっ,でもこの資格,”役に立たない”こともオススメ理由ゆえ,”役に立つ”ことを
必要(あるいは優先)とする方々には・・・です。
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本文で述べたように,当ブログでは縷々(るる)として語るような資格試験の指導
は行っておりません。また,指導できるような徳もなく。
当ブログでは,ぷら~と,間違って?閲覧していただいた方にも,ご笑覧いただける
よう,日々研鑚しているのですが・・・。
愚妻はいるのですが,あいにく,私には文才はなく。
本日も,最後までご清覧いただき,感謝申し上げます。
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