SSブログ

近年,稀にみる [その他]

つまらない講習会を聴講してきた。

吹きつけによる断面修復の講習会。

いや~,つまらない。でも,5,000円。

この先,辛口のコメントゆえ,気分を損なう可能性がありますので

ご注意願います。

断面修復材に求められる性能。

1)躯体と同等以上の圧縮強度,付着強度。

2)躯体と同程度の弾性係数と線膨張係数。

ん?本当?

********************************

例えば,床版下面をはつりとり,断面修復。

その断面修復材は,自分の自重を躯体(旧断面)に負担させ,自分は活荷重にしか

抵抗していないのに,躯体と同程度の強度が必要ですか?。は?。

しかも,その強度に到達するために数日必要。ん?。

ポリマ-セメントモルタルは,躯体と同程度の弾性率です。ん?

躯体には粗骨材入ってますけど?しかも,ポリマ-添加したんでしょ?

線膨張係数も同じくらいです。ん?樹脂入れたんでしょう!

***********************

もう,なんでもありの講習会。

某吹きつけ工法を提案したいN建設と某研究機関の・・・。

うんざり。

補強用の鉄筋を躯体に接触配置し・・・,かぶりは中性化速度が小さいので

通常より小さくできます。ん?

かぶりって,中性化できまっているの??

その優秀なポリマ-を添加した無機系断面修復材なのに,必要に応じて

塗装して下さいって???

****************************

ひどい。最悪。 

有機系の断面修復材は,値段が高くて,弾性係数は小さくて,強度は

大きすぎるのでダメって言いたいのか?

大断面は吹きつけ工法が経済的ですって,本当?

コンクリ-ト打ったほうがきっと安いと思いますけど・・・。

N建設!,業界から立ち去って下さい!っと念じてしまいました。

************************

早く硬化することが必要っだたり,

劣化因子の遮断性能を高めたかったり,

付着強度が必要だったり,

寸法安定性が欲しかったり,

電気抵抗を同程度にしたかったり,

色を合わせたかったり,

値段を最小にしたかったり,

工期を最短にしたかったり,

狭隘な場所で施工できる必要があったり,

要求性能って,多種多様でしょ!!!!

*****************************

例えば,躯体コンクリ-トよりも強度や弾性率が小さい材料EPSや粘土

で断面修復したとして,なにか問題がある?

圧縮応力を受ける部位に適用すれば問題があるかも。

でも,剥離した箇所への適用なら,応力を負担できなくてもいいかも。

もちろん,程度や状況によりますが・・・。粘土は乾燥したらダメだし。

ここで言いたいのは,弾性率や強度で補修材が選定される訳ではないこと,

ゆえに,その物性値が同等あるいは同等以上ということの工学的意味を

吟味する必要があること,です。

場合によっては,断面修復しない方が躯体にとって良い場合もあるのでは?

********************************

本当に,躯体と同じ機械的性質がいるのなら,高価なポリマ-セメントモルタル

ではなく,安価なコンクリ-トで断面修復すればいいのでは?

要求性能ではなく,N建設が使用する材料がそのような物性値であるだけでは?

本当に??な講習会。 

********************************

一日,無駄でした。いや,貴重な最低水準の講習会を聴講できたことは

有意義だった。

********************************

幸い,コンサル関係の参加者は少なく,N建設に洗脳される悲劇は回避できた

と思います。

吹きつけ工法は,大規模な断面修復には必要な方法ではありますが,既設

構造物への適用に際しては,鉄筋の応力開放や剛性の低下を生じた状態での

補修とならないように補助工法を併用することや活荷重を作用させないことを

要する(大規模ゆえ)など配慮すべきことも多く,必ずしも経済性に優れた合理

的な工法とは言えない。分割施工や仮設材を要する場合には,工期短縮は図

れない。また,湿式吹きつけだけの講習会で乾式との比較にはふれていなかった

が,湿式の材料ロス率が25%とは・・・。環境に優しい工法??。

*******************************

以上,最低の講習会を聴講してしまったため,当ブログ初の辛口の愚痴に

なってしまい,読者の方々には申し訳なく思います。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。