あぶない話が多い? [最近読んだ本]
2011年のお正月,お酒を飲みながら読んだ本は,
依田照彦,高木千太郎:橋があぶない-迫り来る大修繕時代-,ぎょうせい,2010.10
でした。
で,年度末,お酒を飲まずに読んだのは,
玉真俊彦:菅があぶない-疲弊する上下水道を救え-,ぎょうせい,2011.9
です。
この本も,いつものように書店をプラプラしていた私が,偶然,手に取った本
(プラプラしていて,必然はないのは当然ですが・・・)です。
飲酒読書した”橋があぶない”の経験を踏まえ,ノンアルコ-ルで読むことにしました。
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飲酒の影響か否かは不明ですが,”菅が危ない”は,素直に読了しました。
橋があぶないでは,民間活力への過度な期待などが??と思うと,以前,当ブログで
感想を書きましたが,本書は丁寧に菅があぶないことを菅のことなど興味のない人でも
理解できるように記載されています。
また,タイトルは出版社が同じこともあり,”**があぶない”で共通なのですが,
橋が・・・で散見されたような刺激的な表現はなく,真摯な内容でした(あくまで,
個人的な感想です)。
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近年の節水型のトイレの普及が,上下水道の稼働率に影響することや,
高齢化の進展により管路が不要となることなど,上下水道事業の意外な
一面の紹介もあり,おもしろく拝読できました。
著者の指摘している「官から民へといった二者択一ではなく,地域住民が一体となって
管路の維持保全に取組むこと」の重要性を,本書を読んで知ることができました。
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縁の下つながりではないのですが,つぎは,有川浩:三匹のおっさん,文春文庫,
2012.3をご紹介します。
還暦を迎えたオッサンが,街の平和に貢献するという意味では,玉真氏が指摘した
維持管理のモデルにもなるような話ですといえば,いつものように言い過ぎです。
時間のある団塊の世代が世の中に溢れる昨今,三匹のおっさんのように活躍できる
人が溢れれば良いのですが・・・。
この世代,私は少し苦手です・・・。
あっ,話が別のベクトルに・・・,「三匹のおっさん」,メタボのオッサンが楽しく読めました。
社会貢献と高齢化社会,元気なオッサンとして日本経済に貢献できるよう,ウコンの*を
飲みながら今日もプリン体を過剰摂取しています。
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お次は,池井戸潤:ルーズヴェルト・ゲ-ム,講談社,2012.2
「奇跡の逆転劇」の話です。
「下町ロケット」と類似しているとの批評もありますが,水戸黄門のようなもので,
楽しめる一作だと思います。
元銀行員の著者が,色んな会社の経営について論じていると思えば,「鉄の骨」
や「空飛ぶタイヤ」など共通するスト-リ-だとも言えますが,どれも楽しめるのは
著者の腕なのでしょう。
ちなみに,愚妻から,文庫本になってから買いなさいと言われた手前,同じような
話でしたとは言えないことが背景にないと言えば・・・。
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最後に,もう1冊。水戸黄門のような話。
田中啓文:茶坊主漫遊記,集英社文庫,2012.2です。
田中氏の本は,「こなもん屋馬子」がきっかけで,「笑酔亭梅寿謎解噺シリ-ズ」を
読み,現在,私がはまっている作家の一人です。
まだ,全部を読んでいないのですが,田中氏の本は不思議と波長があう私です。
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茶坊主の読了と買い置きしてある「東野圭吾:ナミヤ雑貨店の軌跡,角川書店,2012.3」,
明日のお小遣いの入金後に買う予定の「三浦しをん:舟を編む,光文社,2011.9」など,GWは
読書週間の予定です。
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いつものように,備忘録的な図書紹介ゆえ,ここまでお読みいただいた方々に
有益な情報をご提供できていないこと,申し訳なく思います。
外出もせず寝正月系の日々を過ごした結果,体重と体脂肪が増加したのにも関わらず,
なんの対策も講じないまま,さらにGWを室内で過ごすこと,脂質の増加が懸念されます
が・・・。
ズボンやワイシャツのサイズが変わらぬ程度には,運動しなければ・・・。
今回も,最後までお読みいただき感謝申し上げますm(_ _)m
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