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お正月休みに読んだ本をご紹介します(2012)。 [最近読んだ本]

2012年のお正月,お酒を飲みながら読んだ本をご紹介します。

昨年(2011年)は,依田照彦,高木千太郎:橋があぶない-迫り来る大修繕時代-,

2010.10でした。

今年は,”笑う門には福来たる”と言うことで・・・

 

田中啓文:こなもん屋馬子,実業之日本社,2011.10 です。

この本は,いつものように書店をプラプラしていた私が,偶然,手に取った本

(プラプラしていて,必然はないのは当然ですが・・・)です。

帯紙の挿絵に”コナモンなんでもアリマ温泉”とあり,元関西人としては放置

できず,つい,手に取った本(当然,代金は支払いました)。

ここで,”こなもん”とは,小麦粉を使った料理の総称を指す大阪弁との注釈が

親切にも帯紙に記載されているので,ポケモンと間違って本書を購入される

方はいないと思います。

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全7話からなる”こなもん”の話は,王道の豚玉,たこ焼き,うどん,だけでなく,

ピザ,豚まん(肉まんともいう),ラ-メンも登場してのB級グルメミステリ-です。

なお,豚まんとの表記でお気づきのとおり,本書は,第二言語として,大阪弁あるいは

少なくとも関西弁を履修(習得)した方を対象に記述されており,標準語あるいは東京

弁になじまれている方々は,少し読む速度が低下することにご注意下さい。

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日本酒を片手に読了した本書の中で,私が特に感銘した一節を紹介します。

それは,ラ-メンの定義を探求している客が,主人公の店主(馬子:うまこ)に

「馬子さん,コナモンの定義とはなんですか」と聞いたのに対して,

「あてや。あてが,コナモンや」と傲然(ごうぜん)と胸を張り答える場面です。

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「補修・補強の定義は」と聞かれて,「私です。」と胸を張って答えられるか否かは

さておき,プロフェッショナルを感じる一節だと感銘した私が,著者の他の作品,

田中啓文:ハナシがちがう!笑酔亭梅寿謎解噺,集英社文庫,2006.8

を買いに行ったのは,偶然ではなく必然であった。 

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もう1冊。昨年は箱根駅伝1位の早稲田大学の先生の本を紹介しましたが(駅伝とは

関係ない書籍でしたが,お正月ということで),今年は,総合8位の中央大学の先生

の本を読みました(駅伝とは関係ないですが・・・)。

今野浩:工学部ヒラノ教授,新潮社,2011.1 です。

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本書を購入した理由は,”筒井康隆:文学部唯野教授”を愛読していたからではなく

工学部の教授になりたいと思ったからでもありません。

そうです。いつものように”たまたま(偶然)”です(笑)。

本書を読了して,感銘した部分をご紹介します(p.194LL.1-5)。

国内だけで戦っているゴルファ-は,タイガ-・ウッズとコ-スを回る機会はない。

これに対して工学部教授は,ウッズだけでなく, -中略- などのアドバイスと

激励のもとで,世界のひのき舞台で試合をすることができたのである。ヒラノ教授が

胸を張って,”工学部平教授ほど素晴らしい職業はなかった”と言うのは,このため

である。

やはり,胸を張っている。

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偶然にも,今回ご紹介した両書ともに,”プロフェッショナルたる者,胸を張っていきましょう!”

との結語となっているような・・・。

傲然と胸を張るのはどうか?とも思いますが,謙虚さの中にも自信に基づいた説得力が

必要だと両書を読了して感じることができたお正月でした。

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たまたま手に取った,ジャンルの異なる書籍の共通点を見いだしたことは,偶然なのか必然

なのか。

酔いがまわった私の脳みそで,それの回答を見いだすことができなっかったことと,外出も

せず寝正月系の日々を過ごした結果,体重と体脂肪が増加したことは,言うまでもありません。

今回も,最後までお読みいただき感謝申し上げますm(_ _)m


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noppo

ご無沙汰しております。
今年もよろしくお願い申し上げます。

寒い日が続きますが、そちらはいかがでしょうか?
岩手もこのところ寒い日が続き先日は-14度まで下がりましたよ、
まるで網走か・・・と思っちゃいました。
昨年の流氷を思い出しますネ。

これまで、技術士への挑戦として、1人でやってきましたが、今年から後輩が挑戦することになり、お互いの論文を読み合いっこして、スパイラルアップを狙っています。

この後輩、水泳、水球部の本当の後輩でありまして、ガッツは一流、
私も一目置いています。

技術士挑戦部活動の名前を「論部」・・・笑
とし取組んでいます。
今のところ部員は2名ですが、少数精鋭でがんばりたいと思っています。
by noppo (2012-01-15 18:21) 

メタボ技術士

noppo様

いつも閲覧いただき,ありがとうございます。

「論部」モデルのようなコメディアンのような・・・(笑)。
是非,マネジャ-(査読員)に奥さまを・・・。

私は残念ながら例外ですが,技術士の奥さまは
立派な査読員(マネ-ジャ-)の場合が多いです。

当地も連日の降雪&真冬日ですが,地球の公転
を信じ,天候が荒天から好転し,好天となるように
祈願しています。
by メタボ技術士 (2012-01-17 23:18) 

noppo

メタボ技術士様 コメントありがとうございました。 さっそく役立てるようにがんばってみます。

例にはないものありなんですね・・・ 少しびっくりしました。

ちなみに、私は、「道路」ですが、論部の部員は「鋼コン」予定です。

私事ながら、今年は「診断士」もねらっています。 ちらっと参考書読みましたが、ハードルは高そうです。。涙
by noppo (2012-01-18 00:11) 

メタボ技術士

論部の皆様

論部の活動お疲れ様です。
キリ番ゲットのコメントありがとうございました。

診断士の試験,私も毎年問題を解いていますが
合格点に達していないような・・・。

日経コンストラクション(2012,1.23日号)に
特集”資格が取れる習慣”が掲載されていました。

建設投資が抑制されるなか,資格ビジネス?のみ
が盛況なのも?ですが,自己啓発やスキルアップ
は必要。日々研鑽。その結果,資格取得。

陰ながら応援しております。
by メタボ技術士 (2012-01-21 13:03) 

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