土木学会認定技術者資格の試験 [土木学会関係]
土木学会の認定技術者資格の試験が9月11日(土)に実施されます。
このブログを閲覧して下さっている方々のうち,この試験に興味がある方が
どれだけおられるのか?わかりませんが,この試験に関する情報が少ない
ため,ネットにて検索されている方もいるのでは?と思います。
受験者がもっと増えれば,この試験の楽しさ?がご理解いただけると
思うのですが・・・。今のところ残念です(笑)。
以下,このマイナ-な試験とメジャ-?な技術士試験との比較をしてみます。
<1級技術者>
1級技術者の試験では,技術士の専門問題と同じような問題を90分で
1000~2000字,土木学会独自の倫理問題(共通問題)を60分で1000字,
経験問題が60分で1000字,択一は,無くなったので(実は,これが良問が
多く,特長だったのですが)記述式ばかりの試験です。
技術士の試験と同様に,かなりハ-ドな試験ですが,経験や倫理の問題は
ここ数年,同様の設問であり準備可能です。
専門は,普段の取り組みにもよりますが,技術士程度の勉強をされている方
であれば,準備をしなくても,その場で何とか解答できると思います。
ちなみに私の時は,倫理の問題が具体的に設定した話にでてくる技術者A
の立場で解答するもので,楽しく解答できたのですが,今は,受験者の経験や
見聞から事例を設定して解くので,常識的な範囲での解答となるので,つまら
ない?。
いずれにしても,『土木技術者の倫理規定』に準じることが基本です。
筆記のペースですが,技術士の建設一般では1,800字を150分,
専門で1,800字×2問を210分なので,土木学会の方(3000~4000字を210分)
が若干ハイペースでの筆記となります。
<上級技術者>
上級技術者の試験は,専門問題が主分野2問と副分野1問で,各問とも
90分で1000~2000字を記述(合計270分)。
気力との勝負になる?問題はこの資格を受けようとされる方々にとっては
心地よい?良問です。
私の経験では,瞬発力と持久力の両方を要すると,感じましたが,個人の
技術水準によっては,感じ方が異なるかも知れません。
共通問題(倫理問題)は,1級の内容に加え, 後進を指導する立場で
の記述を要するため,字数が1000~2000字(90分)となります。
したがって,記述量は,全部で4000~8000字(360分)となります(涙)。
技術士の試験が1,800×3=5,400字(360分)ですから,結構キツイ
です(涙)。
経験に関する課題は,事前に作成して,筆記試験当日に提出します。
技術士は,筆記合格後に提出ですが,システムは同様です。
両試験とも,口頭試験でのネタとして活用されるため,筆記合格が
なければ不要なものです。
個人的な感想ですが,土木学会の試験は技術士よりも知識や経験を要
する内容で,良問ゆえ技術士の勉強にもなると思います。
こんなにハ-ドな試験ですが,コ-スBなる面接のみの試験も追加され,
コ-スA+口頭試験のフルセットで受験した者としては,悲しい思いです。
ただし,コ-スBで合格された方も情報が少ない中,自分の力で資格を
ゲットされたのですから,それはそれで大変だったと思いますが・・・。
この試験を受けた方のみ実感できる楽しさを,本ブログを閲覧され
ている土木技術者の方々には,是非,味わっていただきたいと思います。
幸いにも,過去問はHPで公開されており,受験者も少ない試験ゆえ,
出題者との会話を楽しめ,私のような乱文乱筆な者でも,合格できる資格
ですから(笑)。
<9月11日に受験される方へ>
特に役立つ情報を提示できなくてスミマセン。
当日は,出題者と会話することを楽しんでください。
解答はあなたの脳みそに必ずあるのですから。
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本日も,最後までお付き合いいただき,感謝申し上げますm(_ _)m
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